旅の途中

今日、私がアルバイトしていたお店が閉店しました。
ケーキ屋さんです。だいすきでだいすきで仕方のない場所。
高校3年の11月から、大学卒業まで、4年5ヶ月という長い時間を過ごさせてもらった場所。

3/25が両親の結婚記念日なので、そのケーキを頼みに行ったときにお話を聴いて、ものすごいびっくりしました。
30日になったら、もうお店がなくなってしまうなんて。信じたくなかったなあ。
家族に言っても本当にみんな驚いて、ほんとにほんとに今日まで信じられない感じ。

今日手紙を持ってお店に行ったら、中はほとんど空っぽで、ケーキもほんとにもう売り切れ状態で、かろうじてまだあったロールケーキを買って帰りました。
バイト先のロールケーキは、私が生きてきた中で一番おいしいと思います。
堂島ロールも食べたけど、それより美味しい。ほんとに美味しい。

ケーキが美味しいだけじゃなくて、そこで働く人がだいすきなのです。
シェフも奥さんも娘さんも、おばあちゃんも。
あったかくて優しくて、何もなくてもたまにお店に寄ってケーキ買ったり、そのついでにするおしゃべりが癒しになってました。この一年。
何か行事があればもちろんケーキ頼んだり焼き菓子買ったりしていたけど。

いつまでもあると思ってた、行けば会えると思ってた、そんな当たり前と思っていたことが、こんなにもあっさりとなくなることって、あるんだなあと思いました。
「テクテク」が沁みる。
かけらだって構わない…

お店が閉店するからって、一応は同じ区民でご近所なのは変わりないのですが、行けば待っていてくれる存在が、心のよりどころの一つが、なくなってしまったんだなあと思うと、寂しくて寂しくて。
昨年の今頃は自分がアルバイトを卒業するっていうので超号泣してたんだけどなあ。
またこの季節に、泣かされてしまうとはなあ。昨年ほどじゃないけど。笑

何か事情があるんだと思うので、仕方のないことだと思いますが。
また違う形でも、会えたらいいなあ。

本当に、お世話になりました。
こんなに優しいひとっているんだって思わせてくれたアルバイト。
16年間お疲れ様でした。
恐らく開店から閉店まで、我が家のイベントごとは、このケーキ屋さんでした。

いつもかわいくて美味しくて素敵なお菓子と思い出を、優しい気持ちを、ありがとうございました。

これ以上書いたら泣くのでこの辺で。
明日からは11連勤です。がんばれわたし。